近畿地方は7月下旬に梅雨が明けた後連日の猛暑となっており、8月に入ってもより一層の厳しい暑さが続いています。気象庁のデータ(https://adaptation-platform.nies.go.jp/map/Hyogo/index_past.html)を見ると、半世紀前の1970年代、最高気温が35度以上となる猛暑日は、神戸では年間1日から3日程度でした。それが昨年(2023年)は、年間で15日もあったそうです。今年も昨年以上の暑さになりそうな気配です。
この厳しい暑さの中でも畑の野菜は元気に実をつけてくれました。今回の「畑の四季折々」第4弾では、収穫の時期を迎えた野菜たちの様子をお届けします。
暑い夏の時期に食べたくなる野菜といえば何といっても冷やした「スイカ」でしょう。前回の「四季折々」で紹介した小さなスイカの実が梅雨を乗り越え、夏の日差しを浴びて大きな実に成長しました。
スイカは漢字では「西瓜」と書きます。11世紀ごろの中国に西方のウイグルから伝わったことが語源となっており、日本には室町時代以降に伝わったそうです。夏の暑い日にスイカを食べたいという昔の人の思いが日本にまでスイカを運んできたと思うと収穫をしていても感慨ひとしおです。
5月に種まきをしたオクラも柔らかい実をつけました。オクラは大変優れた緑黄色野菜で、ビタミンB1・B2・C、カロテン、カルシウム、リン、鉄、カリウムなどを多く含んでいるそうです。これから色んな料理に使っていきたいと思います。
かぼちゃも大きな葉の陰で実が育ってきました。
畑にはしそも育っています。ここの畑に育つしそは大変良いかおりで、巻いてよし、きざんでよしです。
畑のすぐそばには甘柿、渋柿の木もあります。甘柿は毎年熟してくるとカラスに食べられるためどう守るか思案中です。渋柿のほうは「千太郎柿」と名付けています。今年は、なり年。秋には干し柿を楽しめそうです。
「畑の四季折々」の連載をはじめて、4か月目。夏野菜は本格的な収穫の時期を迎えました。これから秋にかけ大地の恵みを楽しみたいと思います。