神戸市は海沿いの市街地のすぐ北側に東西に走る六甲山地があり、ハイキングや軽登山用の道がいくつも整備され、市民の皆さんに親しまれています。神戸地所のある須磨区横尾は、この六甲山地の西の端に位置し、休日の朝などは六甲山の縦走を目指す多くのグループが、東の六甲山を目指して元気よく歩いていきます。
こんな素晴らしい自然を満喫しない手はないということで、今回は「名所・旧跡を訪ねて」の第4弾として、神戸地所の玄関正面に見える高取山(標高:328m)に登ってみることにしました。
ゴールデンウィークが始まった4月下旬、朝から絶好のハイキング日和に恵まれ、意気揚々と出発。調べてみると高取山に登る道は、六甲山縦走路の一部となっているコースも含め、いくつかあるんですが、「登山超初心者」ということで最も良く整備された高取神社の登拝口ルートを利用することにしました。
最寄りの電車駅は市営地下鉄/山陽電鉄の板宿。ここから板宿商店街を抜け、なだらかな坂道を登って育英高校横にある高取神社登拝口標識を目指します。
駅からこの登拝口標識までは徒歩約20分。「登山前のウォーミングアップに丁度良い距離」と言いたいところですが、当日は結構暑く、既にだいぶ汗をかきました。
登拝口の標識からしばらく住宅街の間を歩くと、正面に鳥居が現れ、山頂へ続く道はこの右側を通って上に続きます。
この辺りからは日差しが新緑の木々の葉に遮られ、涼しい風も吹いてきました。また参道は頂上まで全て舗装され、傾斜が強いところは階段になっているので気持ちよく歩くことができます。
途中休憩しつつ、ゆっくり登って約1時間ほどで高取神社本宮に到着。ここからは南側の視界が開け、眼下に神戸の市街地や大阪湾を望むことができ、素晴らしい眺めです。
ここでひと休憩した後、さらにその奥から続く最後の階段を登って、高取神社奥宮に行くと正に絶景。南方向の視界に加え西方向の視界も開けて、横尾山を間近に望むことができました。当日は遠方はやや霞んでいましたが、設置された展望パネルによると、条件が良ければ大阪湾の向こうに紀伊山地の最高峰である八剣山や鈴鹿山脈の御在所岳なども見ることができるそうです。
今回は、新緑を楽しむハイキング、軽登山となりましたが、途中もみじの木も多くあり、秋の紅葉の時期も素晴らしそうです。また頑張って早朝登山をすれば違った景色が見られるのではないかと思います。季節や時間帯を変え再び訪れたいと思いました。
途中危険な個所もなく、普段の運動靴で気軽に登れる地元の山、高取山。これからの夏の季節は熱中症などの対策も重要ですが、運動不足の解消や健康維持・増進、日頃のストレス発散にと、それぞれの目的に合わせたペースで登られてみてはいかがでしょうか。